2017年9月22日 50歳になりました!

50歳になり、大人人生の折り返し地点になりました。20歳に成人となり、30年が過ぎました。80年の人生だとしたら、あと30年。これまでの経験を活かし、恩返しをしてゆきたいと考えます。皆様には今後ともご指導、ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。

2017年8月29日 東京40年ぶりの8月の連続雨記録

8月の東京の連続雨日数は21日、40年前の22日連続に続き、8月としては2番目に長い記録。オホーツク海高気圧が停滞し、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱く、その間に挟まれた関東は雨の日が多くなりました。偏西風の蛇行によるブロッキング高気圧が、オホーツク海高気圧を停滞させました。

2017年8月4日 九州北部豪雨の被災地を訪ねて
7月31日から8月2日にかけて、九州北部豪雨の被災地の大分県日田市、福岡県朝倉市へお見舞いに行きました。7月31日、日田で37度の猛暑と1時間120_の記録的短時間大雨を体験。大雨の前、発達した積乱雲が盆地の周辺の山々を取り囲み、現地の方が「これから大雨になるよ」と教えてくれました。その後、突然私の携帯に「日田市@@地区避難指示」と情報が表示されました。現地の地名を知らない私は「自分のいる場所は対象か!?」と不安に思いました。ボランティアや観光で知らない土地に行かれる方、地域名を調べておくとよいでしょう。命にかかわりますから。
2017年7月 平成29年7月九州北部豪雨

九州北部の記録的な豪雨で被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。福岡県と大分県を中心とする九州北部では、梅雨前線の100〜200km南にできた「線状降水帯」により、7月5日から7日にかけて1時間に100_を超えるような猛烈な雨になりました。線状降水帯は、平成24年の九州北部豪雨の際も発生し、大きな被害をもたらしました。

2017年6月20日 猫が好きな指し棒

Eテレのねこねこ55にて、私の指し棒でネコが球を取るシーンがダイジェスト版で放送されています。ネコのことは、私も飼っていた経験からわかっているつもりですが、私の黒い指し棒の球に反応するのは嬉しいことです。私の指し棒の動かし方が、ネコにとって魅力的なのでしょうか。今後はネコも意識しながら、黒の球の指し棒を振ってみます(笑) 

2017年5月9日 山火事は5月に多い

山火事が相次いで発生している。”桜が咲いたら山火事に注意”と言われるように、桜前線の北上と共に山火事の起こりやすい地域も日本列島を北上する。春に一年で最も山火事が多いのは、冬を越した春の草木が一年で一番乾燥することや、人が山菜取りや作業で山に入ることが増えるのが原因。火災の発生は、たばこの不始末やたき火など人為的。
2017年4月16日 熊本地震から一年、増え続ける関連死
熊本地震から一年が経った。熊本地震の犠牲者は今も増加している。熊本県の発表によれば、4月10日現在で死者が225人、このうち、地震による建物の倒壊や土砂崩れによる直接死が50人、豪雨による二次災害による死者が5人、地震後の体調悪化による関連死が170人となっている。熊本地震は地震後の震災関連死が多い。今後も被災地へのケアが必要だ。
2017年2月27日 この夏は猛暑?

この夏の天候予想が気象庁から発表されました。「猛暑・少雨」になりそうです。盛夏時には偏西風が日本列島の北へ北上し、日本列島の広い範囲が太平洋高気圧に覆われ、しかも上空のチベット高気圧も強く張り出すためです。地上から上空まで強力な高気圧に覆われ、去年は雨の多かった北日本も夏空が多くなり、全国的に厳しい暑さになりそうです。

2016年12月13日 三寒四温は冬の季語

「三寒四温」は冬の季語で寒気の強弱を表す。12月は寒暖の変化が大きい状態が続き、”暖冬傾向”。その根拠が、北極振動と呼ばれる「北極の寒気の蓄積と放出を繰り返す」現象。10月から11月は北極の寒気が放出期に当たって北日本には寒気が流れ込みましたが、12月になって放出が弱まっています。どうやら、12月の寒さと雪は一時的となりそうです。

2016年11月24日 東京都心で観測史上最早の積雪

11/24、東京都心で11月としては54年ぶりとなる初雪になりました。積雪も観測され、1875年に統計を取り始めて以来初めて11月に積雪となりました。この日は、横浜、甲府でも11月として54年ぶりの初雪となるなど、関東甲信の広い範囲で雪が降り、平地でも積雪となりました。これは、上空に真冬並みの寒気が流れ込み、南岸低気圧が通過したためです。

2016年11月10日 首都圏などの大雪警報基準の変更

関東・東海の雪が少ない地域の大雪警報基準が11月17日から変更。例えば東京23区では、従来24時間で20センチの降雪が基準でしたが、今後12時間で10センチの降雪で大雪警報が発表になります。これらの地域では大雪による交通障害の影響が最も早く、顕著に現ます。早い警報発表が、除雪などの早期対策になり、交通への影響の軽減につながります。

2016年10月8日 阿蘇山で36年ぶりの噴火

10月8日の未明、阿蘇山で36年ぶりに爆発的な噴火がありました。噴煙の高さは11000mになり、火山灰が四国の松山でも観測されました。阿蘇山の噴火警戒レベルは2から3に引き上げられ、入山規制となりました。麓には火山灰が降り積もり、噴石により窓側ガラスが割れる被害も発生しました。今後、収束に向かうことを願うばかりです。

2016年9月22日 7×7=49歳 ダブルラッキーな歳
私事で大変申し訳ございませんが、お蔭様で9月22日で49歳になりました。皆様には本当に感謝申し上げます。これまで、ご指導ご鞭撻を頂いた方のお言葉が身に染みる歳になりました。49歳と言えば、7×7でラッキーセブンの2倍の幸せです。皆様にもこのような幸運が訪れますことを心からお祈り申し上げますと同時に、益々のご健勝を祈念いたします。
2016年9月10日  ラニーニャ現象の冬

気象庁は9日、8月からラニーニャ現象が発生しているとみられると発表しました。ラニーニャ現象は、太平洋東部の赤道付近の海面水温が低くなることで、今後、冬にかけて70%の確率で続くと予想しています。ラニーニャ現象は2011年の春以来の発生ということになり、統計的には冬の気温が80%以上の確率で平年並みか、平年より低くなります。

2016年9月5日 異例ずくしの台風

台風10号の被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。ことしの台風は異例づくし。北海道に7号、11号と直接2個上陸は統計史上初、10号が東北の太平洋側に直接上陸したのも統計史上初。9号も関東に上陸し、8月は4個の台風が上陸した。ひと月に4個上陸は1962年8月と並んで統計史上最多タイ記録。台風12号は長崎に上陸、ことし5個目の上陸になった。

2016年8月27日 東北太平洋側に初の台風上陸

台風10号は、当初台風9号との”藤原の効果”で西へ進んで、その後、高気圧に押されて南下した。さらにその後は、上空の寒気を伴った低気圧「寒冷渦」の南下による偏西風の蛇行でフックカーブを描きながら北上して、30日午後6時前に岩手県大船渡市に上陸。統計開始以来初めて、東北の太平洋側に台風が直接上陸した。異例なコースを取った台風、東北や北海道に甚大な被害をもたらした。

2016年8月9日 猛暑をもたらした台風5号
台風5号の北上で猛暑へ転じた。8月9日、横浜では1896年に観測開始以来の最高気温と並ぶ37度4分を記録。台風5号による熱帯の空気が、関東北部の山を超えて吹き降りるフェーン現象を起こしたのが原因。今後、北緯20度付近の海面水温が高くて対流活動が活発なため、そこで上昇した空気が日本付近で下降して高気圧を強める。残暑は厳しいだろう。
2016年8月7日 リオデジャネイロ五輪 気温は低い
残暑お見舞い申し上げます。リオデジャネイロオリンピックで盛り上がっていますが、リオデジャネイロの8月の平均気温は21度6分です。日本の都市と比較すると、北海道の旭川市並みの平均気温です。リオデジャネイロは南半球ですから、一年の内でも比較的気温は低い時期にあたります。北海道の涼しさと同じですから、日本選手の今後の活躍も期待できます。
2016年7月 台風1号の発生が7月までずれこんだわけ

台風1号の発生が遅かった。7月3日に発生。過去に7月に台風1号発生がずれ込んだのは'73年と‘98年の2回。二つの年に共通しているのは、春にエルニーニョ現象が終息し、夏にラニーニャ現象が発生したこと。ことしもこのパターンに近い。この理由は、エルニーニョ現象が終息に向かうとインド洋の海面水温が高くなり、東西循環の影響で台風発生地域のフィリピン付近で下降気流となって雲ができにくくなるから。さらに、ラニーニャ現象に向かうときは、太平洋の赤道付近で東風が吹きやすくなり、太平洋で高気圧循環になるため。

2016年5月24日 史上初、震度7に2度襲われた街

5月21日、震度7に2度襲われた熊本県益城町で足が震えました。テレビで見ていたより大きな被害でした。建物が倒壊し、ヒビが入って傾いているものなど多数でした。川の堤防が崩壊し、土嚢が数キロにわたり積んでありました。仮設住宅の早急な建設や住宅再建の手厚い補助が必要です。熊本の梅雨の雨量は全国最多、2次災害にも注意してください

2016年4月25日 平成28年熊本地震

「平成28年熊本地震」の被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。私も熊本県出身者として、熊本のことを心配しております。熊本県民の皆さん、一緒になって”がんばるばい!”。熊本県では14日夜に震度7の揺れの前震、16日未明には史上初となる2度目の震度7、マグニチュードは7.3の大規模な本震が発生しました。今後も強い余震に注意してください。

2016年2月29日 ポスト・エルニーニョの夏
エルニーニョ現象は今後収束し、今夏は”ポスト・エルニーニョ”。ポストエルニーニョでラニーニャ現象に移行した場合の夏は、これまでで6回あり、4回は低温傾向。また、エルニーニョ現象が終息し、ラニーニャ現象にならなくともインド洋の赤道付近の海面水温が高い場合の夏は、2003年のように前線や湿った空気の影響で雨が多くなり、冷夏でした。この夏はこれらの二つの条件で多雨となり、北日本を中心に低温の時期がありそう。
2016年2月15日 春一番で5月並みの気温に

13〜14日、四国から関東の広い範囲で春一番が吹きました。東北から西日本の50地点以上で、2月としては観測史上最も高い気温となりました。例えば、14日の最高気温は仙台20.9℃、福島21.4℃、名古屋23.5℃でした。これは、暖冬で日本周辺の海水温が高く、そこを吹いてきた風が山を越えて吹き降りるフェーン現象が起こったためではないかと思われます。

2016年1月27日 沖縄本島初のみぞれ
23日〜25日、九州、沖縄では記録的な寒波になりました。長崎では過去最多の積雪17a、奄美大島名瀬では115年ぶりの初雪、名護でも沖縄本島初のみぞれが降りました。これは、シベリア高気圧の勢力、1040hPaの等圧線が上海付近まで張り出し、強い寒気が九州、沖縄へ流れ込んだためです。九州では水道管凍結で大規模な断水が起こりました。
2016年1月19日 ”前足型”の大雪
18日、東京で6センチの積雪。これは南岸低気圧による大雪といわれていますが、私は今回の東京の雪には当初から疑問がありました。詳細を調べると、南岸低気圧の接近の前に、先行してできた関東の南の低気圧による降水が、残留した寒気によって短時間に強い雪をもたらしました。南岸低気圧が接近するころには想定通り雨になりました。このように、本体に先行する降水を”前足型”といいます。
2016年1月1日 サル顔の気象予報士
謹んで新年のお慶びを申し上げます。皆様にとりまして良い一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。ことしは申年。サルは昔から縁起物で、「猿回し」は新年の季語にもなっています。おめでたい正月に、サルにたくさんの芸をさせて回りました。私もサル顔の気象予報士ですが、皆さんに天気予報という芸をして福をもたらすことができたらと思っております。
2015年12月1日 温暖化の誤解
温暖化の関心が高い。しかし、誤解が多い。事実として、強い台風は増えていない、竜巻も増えていない、この冬の暖冬もエルニーニョ現象。現段階でいえることは、長期的に気温が上昇し、雨が強くなっている。ただ、都市部の高温の半分以上の原因は、都市化によるヒートアイランド。無駄に脅威をあおらず、原発に頼らず、冷静な温暖化対策と議論が大切。

2015年11月17日 気象キャスターも駅伝〜伝統を守る大切さ

先日6時間耐久駅伝に出場しました。数人で時間内に2kmのコースを何周するか競うレースです。終盤になると時間内にあと何周できるかという心理状態となり、襷の重みがプレッシャーになります。それでも目標を達成できた時は涙が出るほど嬉しいです。気象キャスターも駅伝、これまでの歴史の重みを感じながら、自分の役割を果たしたいと考えます。
2015年10月22日 晴れの10月、エルニーニョ現象!?

10月は、16日と23日に統計的に晴れやすい「晴れの特異日」があるように、ひと月を通しても晴れる日が多い。ことしは特に晴れる日が多く、日照時間も記録的。これは「帯状の高気圧」に覆われる日が多いからだ。また、東京の10月の日照時間(1951年以降)は、多い順に3回とも全てエルニーニョ現象年となっている。ことしもエルニーニョ現象の影響か!?

2015年9月14日 自治体に気象予報士を配置

台風18号による大雨で大きな被害が発生した。今回の件で、最終的には現地の自治体の対応が重要だということを再認識させられた。私は、自治体に気象予報士という専門家がいなのが大きな欠点だということをかねてから指摘してきた。来年度、気象庁の予算で、モデルケースとして自治体に気象予報士などの専門家を配置することが決まった。期待したい。

2015年9月7日 2年連続の冷夏〜西日本
結局、西日本は2年連続の冷夏だった。8月上旬までの1か月は暑さが厳しく、東京では8日連続の猛暑日(統計史上最長記録更新)となった。ところが、8月中旬以降、暑さをもたらす太平洋高気圧の張り出しが弱まり、涼しい空気を持つオホーツク海高気圧が現れ、前線も停滞するようになった。夏の後半に、予想されていたエルニーニョ現象の影響が顕著に。
2015年8月26日 風台風だった台風15号

台風15号の被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。台風15号は25日午前6時過ぎに熊本県荒尾市付近に強い勢力で上陸しました。記録的な風が吹き、熊本では8月として統計史上最大の最大瞬間風速41.9メートルを観測しました。この台風が石垣島付近を北上した際には、石垣島で統計開始以来最大の最大瞬間風速71メートルを記録しました。

2015年7月26日 富士登山競走10回目の完走
7月24日、富士登山競走に出場された方、お疲れ様でした。そして、応援をしてくださった皆様、感謝申し上げます。私事ですが、この度、富士登山競走の山頂コ−スに出場し、10度目の完走をすることができました。1998年から18年間かけて取り組んできて、目標だった10回目の時間内完走をようやく達成することができました。夏休みのいい思い出になりました。
2015年7月17日 台風予想はルールを守ろう
テレビなどの台風情報は、気象庁の予報の範囲内で「5日先まで」というのが決まりです。気象予報士も、これに従わなければなりません。気象庁は情報の正確さを重視し、大きな混乱を避けたいからです。一方ネットでは、欧州の気象機関が10日先までの天気図を発表し、台風の進路もわかりますが、日々の予報のブレが大きいという欠点があります。
2015年7月5日 台風の藤原効果と梅雨前線
台風が3個、同時に発生するのは数年に一度。今月、9,10,11号台風が3つ日本の南海上に並んだ。このような複数の台風が1000`以内に接近すると複雑な動きをすることがあり、これを提唱者の藤原咲平(ふじはら・さくへい)にちなんで「藤原の効果」と呼ばれる。台風の予想も難しくなるが、梅雨時は台風によって梅雨前線が刺激されて大雨の恐れがある。
2015年4月8日 東京で4月に5年ぶりの雪

4月8日、東京では5年ぶりに4月の雪を観測。5日に九州や沖縄で今年初の30度以上の真夏日を観測したばかりなのに。寒暖の変化が大きくなっているのは、日本列島が日本の南の暖かな高気圧と北の冷たい高気圧との間に入っているからだ。両高気圧のせめぎあいで日本では雲できやすく、北の高気圧が強まったために寒気が流れ込み、東京でも雪に。

2015年2月13日に発生した「旋風」 

2月13日午後3時ごろに神奈川県厚木市で発生した突風は、「旋風」と推定されました。旋風とは、渦をまいた風のことです。竜巻とは違い、上空が晴れていても発生します。当時、神奈川県では北風と西風がぶつかり合い、局地的な前線ができていました。この前線付近では風のぶつかり合いで上昇気流ができて、これに伴って旋風ができたようです

2015年1月20日 小寒の氷 大寒に解く

1月中旬までは冬型の気圧配置の日が多く、寒気が日本へ流れ込み易くなっています。このため日本海側の積雪は多く、1月中旬の時点で平年の2倍から3倍の積雪量の所があります。しかし、今後しばらくの間、冬型の気圧配置が長続きせず、気温は平年より高いでしょう。積雪の多い所では雪崩に注意してください。まさに「小寒の氷、大寒に解く」です。

2014年12月10日 エルニーニョ現象発生か

気象庁は、今夏からエルニーニョ現象が発生しているものとみられると発表しました。まだ基準を満たしていませんが、このまま冬の間はペルー沖の海面水温が高い状態が続くと予想されるため発表に至りました。今夏の西日本の冷夏もエルニーニョ現象が一因です。ただ、今回は弱いエルニーニョ現象で、現在、日本の冬の天候への影響は小さいです。
2014年12月9日 北極振動で暖冬予報が変わった!?

12月中旬までは寒い日が多く、日本海側では大雪の恐れがあります。これは、「北極振動」とよばれる寒気の蓄積と放出を繰り返す現象がありますが、現在、寒気の放出期(寒気が日本など中緯度に流れ込みやすい時期)になっているからです。「北極振動」の予報は難しいため暖冬を予想した3か月予報には反映されておらず、気温が低い方にブレています。

2014年12月2日 東京都心が寒くなる!?

2日、東京の観測地点が移転しました。移転先は「北の丸公園」。緑が多く都市温暖化の影響が小さいため、気温が低くなることが特徴です。特に、最低気温は、以前の観測地点の千代田区大手町と比べて大きく低くなります。たとえば、最低気温が0℃未満の冬日は、これまでは一冬に5.8日だったのが、今後は20.5日と3倍以上に増えます。

2014年11月9日 藤原の効果

気象学者・藤原咲平(ふじはらさくへい)の故郷諏訪市にて、藤原さんの生誕130年の記念講演をしてきました。藤原さんの提唱した「藤原の効果」という言葉は現在も国際的に使われ、台風が複数存在して1000km以内に接近すると相互作用を起こして複雑な動きをすることで知られています。藤原さんの命日と私の誕生日が同じで不思議なご縁を感じました。

2014年9月22日 4周目の最後の一年

47才になりました。12年で1周する干支でいえば4周目の最後の一年になりました。ふり返ってみれば、この11年間は私にとって大きな転換期でした。皆様のお蔭でここまでやれたと思っております。感謝申し上げます。次の1周は、気象予報士としての集大成になりそうです。自分の技術を向上させ、トップギアで走る能力を身につけたいと思います。

2014年8月20日 広島の豪雨

20日未明、広島では集中豪雨となりました。被害にあわれた方、お見舞い申し上げます。広島市三入では、午前4時半までの3時間雨量が観測史上最多となる217.5ミリとなりました。大雨の理由は、日本海の前線に沿う対馬海峡からの西風と、豊後水道を通る太平洋高気圧からの南風が広島でぶつかり、「線状降水帯」という雨雲の列ができたためです。

2014年8月14日 「東高西低型」の夏の天候
この夏の気圧配置は「東高西低」。夏の太平洋高気圧の西への張り出しが弱くなっています。このため、高気圧に覆われた東日本や北日本では晴れて暑く、西日本では記録的に曇りや雨が多くなっています。西日本の8月上旬の降水量は、台風11号や12号の影響で、統計を開始した1961年以降最も多くなっています。今後も土砂災害に注意が必要です。
2014年4月7日 駿河湾の恵み〜静岡

静岡をお天気探検しました。日本平や三保の松原からの富士山は白く輝いていました。春は低気圧の影響で標高の高い富士山は雪になり、積雪が最も多くなります。駿河湾沿いは黒潮の影響により温暖で雪が降らず、雪を見に行くための遠足があるそうです。桜エビ漁の季節でしたが、ナガシという南西風が吹くと駿河湾の波が立ち漁に出ないそうです。

2014年3月16日 春は強風に注意!

「春はライオンのようにやってくる」といわれるように、春は強風の被害が多くなります。東京消防庁によれば、東京都の強風・突風による負傷者数は3月と4月に最も多く、年間負傷者数の37%になっています。春は暖かい空気と冷たい空気が日本付近でぶつかり低気圧が発達しやすい季節です。海や山に出かける人が多くなりますが、気象情報にご注意ください。

2014年2月15日 関東甲信地方の日本海側並みの大雪

南岸低気圧の発達で東京都心の積雪は2週連続27センチ、甲府では1894年に統計開始以来最深積雪の114センチでした。今回の被害の特徴は、湿った重たい雪による倒壊事故が多く、電線がショートするなどして停電が起こったことです。塩分を含んだ雪の電線着雪や雪の重みでたるんだ電線同士がこすれ合ったことがショートの原因と考えられます。一週間孤立した地域があり、生活や農業に大きな影響がありました。

2014年2月9日 首都圏の記録的な大雪

8日から9日未明にかけて、東京都心では積雪が27センチと45年ぶりの大雪でした。千葉でも積雪33センチと1966年に統計を取り始めて以来最も多く、熊谷では一日に降った雪が43センチと1953年に統計を取り始めて以来最も多くなりました。これは「南岸低気圧」といって低気圧が本州の南岸を発達しながら通過し、上空の寒気も強かったことが原因です。

2014年2月1日 花粉の隔年周期

一般的に、花粉の飛ぶ量は多い年と少ない年を繰り返す傾向にあります。これは一説によれば、前年に花粉が大量に飛ぶと、実をたくさんつくる分だけ、花粉を飛ばす雄花の芽が少なくつくられるとか。また、春に飛ぶ花粉の量は前年が夏らしい天候だと多くなります。この春は花粉が多くなると思いきや、去年が大量飛散だったので去年より少なくなるとのこと。

2013年11月7日 台風発生数30個超える

台風発生数が'94年以来19年ぶりに30個を超えました。最多は'67年の39個です。9月に上陸した台風18号では、運用開始以来初めて京都、滋賀、福井に大雨の特別警報が発表されました。10月の日本の台風接近数は統計開始以来最多の6個でした。台風が多い原因の一つは、台風発生のエネルギーとなるフィリピン東海上の海面水温が高かったためです。

2013年10月17日 伊豆大島の記録的大雨〜面積基準で特別警報の発表に至らず
伊豆大島では記録的な大雨になり、甚大な被害が起こりました。15日の日雨量は約300ミリとなり、それに加え日付が変わって午前1時から5時まで100ミリ前後の雨が4時間続きました。24時間雨量は観測史上最も多い824ミリでした。原因は伊豆大島付近に停滞した前線に向かって、台風26号周辺の暖かく湿った空気が海上から流れ込んだためです。(伊豆大島では特別警報の基準を超えましたが、「府県程度の広がり」の基準を満たさず、発表に至りませんでした。)
2013年10月15日 ウェザーランニング甲府盆地
9月下旬、日本有数のぶどうの産地、甲府盆地をウェザーランニングしました。ぶどうは甲府盆地のような水はけの良い斜面があり、寒暖の差が大きい所が適しています。昼の暑さはぶどうの生育を良くし、夜の涼しさはぶどうの甘さを強くします。甲州勝沼周辺では、夜になると、笹子峠からの涼しい風「笹子おろし」がぶどうをいっそうおいしくするということです。
2013年9月2日 埼玉・千葉の竜巻 F2スケール

2日、埼玉越谷・千葉野田周辺で竜巻の被害が発生しました。越谷の最高気温は蒸し暑い空気が流れ込んで34℃、上空5km付近の気温は寒気が流れ込んで−5℃以下、地上と上空との気温差は約40℃と積乱雲が発達しやすく、さらに越谷付近では北風と南風がぶつかり合い風が渦を巻きやすい気象条件でした。9月は竜巻が最も多い季節、要注意です。

2013年8月12日 国内最高気温41.0℃

12日高知県四万十市西土佐では最高気温が41.0℃となりました。2007年8月16日埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市の40.9℃を上回り、6年ぶりに国内最高気温が更新されました。この原因は地上から上空まで高気圧に覆われ朝から晴れていたことに加え、西よりの風が山を越えて暖まりながら吹き降りてフェーン現象が起きたためです。

2013年8月9日 これまでに経験したことがないような大雨

先月28日の山口・島根に続き、9日に秋田・岩手で”これまでに経験したことのないような大雨”が降りました。二つの共通点は上空の高気圧の「北東象限」だったことです。この領域では上空の北風が強く吹き、地上に集まった空気が上空に吸い上げられ、積乱雲が継続して発達します。雲画像では積乱雲から吹き出す上空の雲が南に大きく流されていました。

2013年7月4日 猛暑の予想

今月は暑さが厳しくなりそうです。西日本や東日本を中心に35度以上の猛暑日となるところがあるでしょう。その原因は二つあります。一つは太平洋高気圧が勢力を北に広げ本州付近へ張り出すこと、二つ目は暑い空気と涼しい空気との境目を流れる偏西風が日本列島の北を吹くことです。このため、本州付近は真夏の空気に覆われる予想となっています。(実際、7月上旬から中旬に、上空の高気圧「チベット高気圧」も一時的に張り出し厳しい暑さになりました。本州付近で地上から上空まで高気圧が強まった原因は、台風7号からの下降流と梅雨前線からの下降流が重なったためです。)

2013年5月28日 特別警報

気象庁では、今年8月末から「特別警報」を発表することになりました。特別警報とは、警報よりさらに危険な場合に発表されます。大雨では数十年に一度の現象が起きる恐れのある場合です。たとえば、2011年9月の台風12号による紀伊半島の記録的な大雨がそうです。特別警報は、大雨の他、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮で発表されます。

2013年5月2日 長野や福島では遅い積雪記録

4月は全国的に気温が低くなりました。10日程度の周期で強い寒気が南下し、特に21日は福島や長野では1961年に統計を取り始めて以来最も遅い積雪となりました。寒気が日本付近に停滞しやすかった原因としては、日本の東で”ブロッキング高気圧”ができ、寒気を日本の東に移動させないようにブロックしていたためです。

2013年4月17日 走る気象予報士

私こと「走る気象予報士」はマラソン歴30年以上です。瀬古さんに憧れ陸上競技を本格的に始めた中学では貧血、高校では膝の骨折で挫折、それでも社会人になってからも走り続け富士登山競走を9回完走しています。走ることで交友の輪が全国に広がり、地元埼玉では加須、杉戸、幸手、本庄、春日部の招待選手として走る楽しさを伝えております。感謝!

2013年4月1日 独立記念日

4月1日、希望に満ち溢れた生活の始まりですね。私ごとですが本日で独立10周年になりました。ゼロからの出発でしたが、無限大の可能性に賭けて一歩を踏み出した記念すべき日です。独立後初めてお仕事を頂き御礼を頂いた時には、嬉しさと共に「仕事とは人のために役に立つこと」を改めて感じました。新しい生活が始まる皆さん、楽しんで頑張りましょう。

2013年3月18日 東京では統計史上最も早い桜の開花
16日、東京のソメイヨシノが開花しました。2002年と並んで統計を取り始めて以来、最も早い開花となりました。ソメイヨシノは自然の温度計と呼ばれるぐらい気温に敏感に反応します。春になって気温が高いと早く咲きます。3月は急激に暖かくなり、10日に東京では観測史上最も早く25度以上の夏日となりました。このため、早いお花見の季節が到来しました。
2013年2月26日 関心が高まるPM2.5

大気中に漂う大きさが2.5μm以下の微小粒子物質のことをPM2.5といいます。髪の毛の太さの30分の1程度の物質で、工場や車などから排出されます。国内のPM2.5の平均的な濃度は減少傾向にあります。しかし、春にかけ移動性高気圧に覆われる際、中国からの飛来もあって濃度が高まることもありますから、喘息などの患者さんは注意が必要です。

2013年1月28日 関東の局地的な大雪

1月28日、積雪は千葉で6cm、銚子で5cmでした。上空に寒気を伴った「寒冷渦」と呼ばれる低気圧が通過し、関東に雪をもたらしました。中でも千葉だけに局地的な大雪をもたらしたのは、寒冷渦の中で発達した雷雲でした。午前9時、上空5500m付近の気温は-38.1℃、地上の銚子の気温は0.5℃、両者の差は約40℃で雷雲の発達する気象条件でした。

2013年1月14日 東京都心の積雪の条件

1月14日、東京都心の積雪は8センチでした。都心の積雪の条件は、上空1500m付近の0℃以下の寒気が関東南岸まで覆い、標高約900mの筑波山山頂付近の気温が0℃以下になり、内陸の局地的な高気圧からの冷たく乾いた北西風が都心に達し、低気圧が発達しながら通り、雪が強く降ることです。こうなると地上気温は一気に約0℃まで下がり積雪します。

2013年1月1日 独立10周年に感謝

新年明けましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願いいたします。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。私事ですが、日本気象協会を独立して10周年になります。10年間、多くの方々と一緒にいろいろなお仕事をさせて頂きました。感謝申し上げます。これからも小学校教師の免許を持つ気象予報士として、活動を続けて参りたいと思います。

2012年11月23日 暖冬から、一転、寒い冬の予報に変更

寒い冬になりそうです。気象庁によれば、冬型の気圧配置が強く、寒気が西日本や東日本を中心に流れ込みやすくなると予想しました。その理由は、インドネシア付近の海水温が高いため、そこで雲が沢山できることによります。そうなると、寒気を運ぶ偏西風が大陸で北上し日本付近で南下する蛇行が起こります。日本海側は大雪に注意してください。(当初の見通しでは、エルニーニョ現象が起こる予想でしたが、そうならない状況になり変更)

2012年10月30日 風の島〜伊豆大島

伊豆大島に行きました。ここでは西よりの風をニシ、北東の風をナライと呼びます。この風を「ご馳走」という人もいます。椿の種が風によっても落下し、それを風で乾燥させて特産の椿油を作ります。温暖・多雨な気候と溶岩でできた水はけの良い地質が椿の生育に適し、椿が防風林の役割をしています。椿の炭であぶった特産のクサヤは美味しかったです。

2012年10月10日 猛暑の余波、高い海水温
日本周辺の海水温が平年より高くなっています。これは、この夏の猛暑が原因です。長期予報によれば、10月から11月は上空に寒気が流れ込みやすい予想です。高い海面水温の上空に寒気が流れ込むと、雷雲が発達しやすくなります。雷雲は落雷や竜巻などの激しい突風を引き起こします。特に、日本海側ではいつもの年の秋よりも注意が必要です。
2012年8月27日 エルニーニョ現象でも記録的な猛暑

ペルー沖の海水温が高くなるエルニーニョ現象が発生しています。こうなると、統計的に日本では冷夏になることが知られています。しかし、この夏そうならないのは、フィリピンの東海上の海水温が高いことが影響して、そこで台風などの雲ができやすくなっているからです。雲を作って上空に達した空気が吹き降りて、日本付近の高気圧の勢力を強めています。(結局、エルニーニョ現象は気象庁の定義6ヶ月継続を満たしませんでした。)

2012年7月22日 東日本大震災被災地の犬や猫

福島県にある犬や猫の避難所でボランティア活動をしてきました。東日本大震災の影響で飼い主と離れ離れになった犬や猫も寂しい気持ちで過ごしています。飼い主の代わりになってブラッシングや散歩、食事などの世話をすることで、犬や猫が心を開いてなついてくることに喜びを感じました。1日も早く飼い主のもとで暮らせることをお祈りしたいと思います。

2012年6月12日 中浜小学校の奇跡〜大津波から全員が逃れた理由

宮城県中浜小学校校長の3月11日の体験談を聞きました。校長は日頃から2階建て校舎屋上倉庫を点検し、大津波到達時刻まで10分しかない中、訓練で20分以上かかった避難場所をやめて屋上倉庫に児童や先生を避難させました。津波は屋上に迫り、一晩孤立しましたが「暖かい朝日は必ず昇るから」と励まし全員無事でした。普段の行動が奇跡を生みました。

2012年5月15日 国内最大級F3の竜巻の威力

この度竜巻の被害に遭われた方、1日も早い復興をお祈りいたします。私は一週間後の13日茨城県つくば市の竜巻被災地へお見舞いに行きました。倒壊した家、倒れた電柱、泥だらけになって傾いた標識や家があり、家の壁には物が飛んできた跡とみられる多数の穴が開いていました。泥やモノが混ざった強烈な渦巻きが襲った傷跡が残っていました。(後日の調査で竜巻の規模を表す最小のF0〜最大のF5の内、F3という国内最大級の竜巻に)

2012年5月6日 連休最後の日に襲った竜巻

6日午後、関東地方では竜巻の被害が発生しました。大きな被害が起こった茨城県つくば市の正午の気温は24.9℃、この時の東日本上空5500m付近の気温は−18℃以下でした。一般的に、地上と上空5500mとの気温差が40℃以上になると雷雲が発生します。つくば市など関東地方では、竜巻を引き起こす雷雲が発達しやすい気象条件となっていました。

2012年4月4日 日本海で急速に発達した低気圧
先日2日から4日にかけて黄海から日本海を通過した低気圧は、過去にあまり例がないほど急速に発達して各地に30〜40mの記録的な突風をもたらしました。この低気圧は、3日21時までの24時間で42ヘクトパスカルもの気圧の低下(発達)が観測されました。この急発達の原因の一つは、初夏の空気と冬のような空気とが日本海でぶつかり合ったためです。
2012年3月8日 地球温暖化が寒い冬をもたらす

この冬は平成18年豪雪に匹敵する大雪と厳しい寒さになりました。実は、この寒さは地球温暖化との関係が指摘されています。地球温暖化によって北極圏のバレンツ海の海氷が少ないと、シベリア高気圧の勢力が強くなり、日本列島に寒気が流れ込みやすくなるという研究結果もあります。地球の平均気温は高いのですが、局所的には低くなる所もあります。

2012年2月21日 ウェザーランニング〜西風の恵み三浦半島

先日、三浦半島をウェザーランニングしました。三崎港から逗子海岸までのおよそ30キロの道のり。ここの天気の特徴は西風が強いこと。樹木が強風によって傾いて成長した「偏形樹」が東へ向いていました。この西風が、特産の大根に海のミネラルを運び、天然のワカメを太く成長させるそうです。当日も西風が強く快晴、富士山や伊豆大島がよく見えました。

2012年1月28日 豪雪の原因〜ラニーニャ現象と北極振動

この冬は厳しい寒さとなっています。ペルー沖の海面水温が低い「ラニーニャ現象」に加え、北極の寒気が放出期になる「負の北極振動」が原因です。日本海側の地方は平年の2倍以上の積雪の所があり、雪下ろしや除雪作業中の事故、屋根からの落雪などで被害が拡大しています。この厳しい寒さは2月も続く予想となっています。ご自愛くださいませ。

2011年11月17日 ラニーニャ現象発生〜寒い冬に?

気象庁によれば、ラニーニャ現象が発生したとみられます。これはペルー沖の海面水温が低くなることで、エルニーニョ現象とは反対の現象です。ラニーニャ現象が発生すると、日本列島は西日本ほど寒気の影響を受けやすくなります。11月は比較的気温が高く、初雪などが遅くなりました。しかし、12月以降は寒さが厳しく本格的な雪の降る日もありそうです。

2011年10月18日 タイの洪水〜現地の日本企業に影響

インドシナ半島では洪水の被害が深刻となっています。6月から9月のインドシナ半島の雨量は平年の1.2倍から1.8倍でした。タイのバンコクでは、9月までの4か月間の雨量が1251ミリでした。この原因は、夏の雨期をもたらすアジアモンスーンの活動が活発となったためです。この活発なアジアモンスーンが、日本の夏の猛暑の遠因の一つでもありました。
2011年9月4日 紀伊半島豪雨〜大型ノロノロ台風が原因
台風12号は典型的な雨台風。紀伊半島では記録的な大雨となりました。この台風の特徴は大型で動きが遅かったことです。大型なので広い範囲に雨雲を伴い、さらに動きが遅いので長い時間に渡って雨雲がかかり続けました。特に、紀伊半島の山には雨雲が次々とぶつかり、年間降水量の半分を超える1500ミリ以上の雨がたったの数日で降りました。 
2011年8月8日 この夏2度目の猛暑
残暑お見舞い申し上げます。7月は猛暑のち豪雨となり、下旬には猛暑も一段落でした。しかし、立秋以降、猛暑が復活してきました。台風9号が沖縄付近を北上した後、日本列島の大外を回るように進み、太平洋高気圧の勢力を強めたことが原因の一つです。気象庁の予報によれば、残暑は厳しくなりそうです。お体ご自愛くださいませ。
2011年7月5日 早い夏の訪れ〜6月の国内最高気温
6月24日、埼玉県熊谷市では39度8分となり、6月としては国内最高気温を記録しました。6月下旬の東・西日本の平均気温も、’61年の統計開始以来、最も高い記録を更新しました。6月下旬から太平洋高気圧が勢力を強め、日本列島に張り出しています。気象庁の予報によれば、7月も暑くなりそうです。節電も大切ですが、熱中症には注意してください。
2010年11月14日 季節はずれの黄砂と暖かさの関係

12日、季節外れの黄砂。ゴビ砂漠付近で発生した低気圧が黄砂を巻き上げ、この低気圧が日本海を進んだために黄砂が運ばれてきました。今の時期は本来、大陸では冷たい空気の影響で高気圧ができ、低気圧は発生しにくくなります。今季は大陸も暖かく、高気圧の発達が遅れています。しばらく日本列島の寒気さは一時的、暖かい日が多くなりそうです。

2010年10月13日 残暑の影響〜遅いススキの開花

残暑の影響で秋の訪れが遅くなっています。たとえば、ことしのススキの開花は、東京では10月5日(1953年観測開始、平年比30日遅い)、大阪では10月6日(1988年観測開始、例年比24日遅い)に開花し、いずれも観測史上最も遅くなりました。ことしは季節の進行が1か月ほど遅くなっています。10月といえどもまだ9月の天候、気温の高い日が続きそうです。

2010年9月8日 史上最も暑い夏

113年間で最も暑い夏になりました。理由は、太平洋高気圧が日本付近を覆い、その上に大陸からのチベット高気圧が重なったためです。フィリピンからインド洋にかけての海水温が高かったことが”高気圧の二重構造”の原因です。長期的には地球温暖化の影響もあります。熱中症の犠牲者も多くなり、「猛暑は自然災害」ということを強く感じました。

2010年7月3日 台風発生が少ない理由〜エルニーニョ現象
ことしは台風の発生が6月末の時点で1個(平年4.5個)と少なくなっています。1951年に台風の統計を取り始めて以来、6月末時点で発生が1個以下の年は'73年、’75年、’83年、’98年の4回しかありません。春まで起こっていたエルニーニョ現象の影響で、台風の発生域となるフィリピンの東海上に高気圧ができていたことが原因の一つだと考えられます。
2010年5月29日 この夏、北日本は曇りや雨が多い!?〜インド洋の高温の影響

エルニーニョ現象は夏までに終息する予想です。しかし、”ポスト・エルニーニョ”の夏は冷夏になることが知られています。また、インド洋の海面水温と日本の天候とは関係があり、この夏はインド洋の赤道付近の海面水温が高いと予想されています。このような時は、過去のデータによれば梅雨明けが遅れ、北日本ほど涼しくなることが多くなっています。

2010年4月15日 寒暖の変化が大きい理由〜エルニーニョ現象と北極振動
春も寒暖の変化が大きい原因は、「北極振動」と「エルニーニョ現象」です。北極振動の影響で、北極の寒気は日本付近にまで放出することが多くなっています。また、エルニーニョ現象の影響で、フィリピン付近の高気圧からの暖かな空気が日本付近に流れ込み、極端な寒さと暖かさを繰り返しています。遅霜や凍害、季節外れの雪にはご注意ください。 (東京では1967年と1969年と並んで観測史上最も遅い雪が4月17日に降りました。)
2010年4月1日 桜が長く楽しめる訳

東京では1日にソメイヨシノが満開となりました。3月22日の開花から10日で満開となり、通常より満開までの日数がかかりました。通常は一週間程度で満開ですからね。その理由は、開花後の気温が低かったからです。1日の東京の最高気温は11日ぶりに20℃を超え、久しぶりに暖かさを感じました。自然の温度計といわれる桜は正直なんですね。

2010年3月8日 桜の開花予想を取りやめた気象庁

気象庁はこの春から桜の開花予想を取りやめ、民間気象会社に譲ることになりました。民間気象会社の桜の開花予想には様々な工夫がされています。例えば、5分咲き、満開、桜吹雪など開花状態の予想にまで踏み込み、身近なお花見スポットの開花予想も発表しています。気になる開花は、暖かい春になるので各社とも早めの予想となっています。

2010年2月1日 予想的中!東京の2月の雪日数10日 26年ぶりの多さ

2月は太平洋側で雨や雪が多くなりそうです。その理由は、寒気と暖気が日本付近でぶつかって、低気圧の影響を受けやすいためです。北極の寒気が北から流れ込む一方で、エルニーニョ現象の影響でフィリピンの東海上に高気圧ができて南から暖気を送り込む気圧配置となりそうです。特に、本州の南岸沿いを発達した低気圧が通過する時は大雪に注意!

2010年1月1日 心技体の充実

明けましてあめでとうございます。皆様のご多幸を祈念いたします。今年の目標は「心、技、体の充実」。後厄を過ぎ、人生をフルマラソンに例えるならば25キロ地点の給水所。今後、苦しくとも我慢する忍耐(心)、ロス無く走る知識(技)、走破するスタミナ(体)が求められます。給水所での心技体ドリンクの補給と、沿道の皆さんからの声援が大きな力になります。
2009年12月26日 埼玉県教育委員会委員任期終了〜先生にエール!

4年半の埼玉県教育委員会委員の任期を終了しました。私は常々”先生の仕事はハード過ぎる”と感じていました。この多忙な先生が子供と向き合う時間を増やすためには、学校のICT化が必要不可欠ということで「県立学校の先生1人に1台のパソコン」を導入していただきました。会議の短縮、情報の共有化、ビジュアル的な授業などが期待できます。先生頑張ってください!

2009年11月22日 光柱

18日、島根県で「光柱」と呼ばれる現象が見られました。光柱とは、漁船など地上の光が上空の雲に反射して、まるで”光の柱”のように見える現象です。秋から冬にかけて、年に数回程度しか見られません。なぜ、寒い時期に起こるかというと、上空の雲が氷の粒になるからです。寒くて薄い雲が広がる夜は、UFOのように沢山の光柱が見えるチャンスです。

2009年10月21日 17年ぶりに10月の黄砂
19日、10月としては17年ぶりに黄砂が飛来しました。黄砂は春に中国大陸砂漠地帯の「乾燥」と「強風」によって起こり、上空の西風に乗って日本もやってきます。夏は草に覆われるため黄砂はなくなります。しかし、乾燥が進む11月以降は飛来することもあります。この夏の砂漠地帯は雨が少なくいつもより乾燥していたことで、10月に珍しい黄砂となりました。
2009月9月22日 42歳のご挨拶

42歳になりました。白髪も増え、美容院では年配の人がモデルの雑誌を渡され、辞書を開くと画数の多い字が読みにくいことがあります。視力が良いだけに、もしかしたら老眼?と感じるこの頃です。今後はこれまでの経験を活かし、的を絞って行動したいと考えます。その一つは「地域密着」。地元春日部のために微力ながら貢献できたらと思います。

2009年8月26日 エルニーニョ現象と台風の強さ
この夏はペルー沖の海面水温が高いエルニーニョ現象の影響で長梅雨となりました。平成21年7月中国・九州北部豪雨も発生しました。台風シーズンですが、エルニーニョ現象時の台風は、勢力が強くなる傾向があります。発生地域が南偏するためで、北上する際、長時間にわたって暖かい海からのエネルギー供給を受けて発達することが理由の一つです。
2009年8月11日 東北地方 梅雨明け発表せず
東北地方の梅雨明けは発表されないことになりました。これは2003年以来のことです。この夏は雲の通り道になる偏西風が北上せず、東北地方も曇りや雨になる日が多くなっています。ペールー沖の海水温が高いエルニーニョ現象の影響もあって、太平洋高気圧の勢力が偏西風を大きく北上させるには至っていません。農家の皆さんは注意してください。 (後日、訂正があり、北陸、中国地方も梅雨明けを特定しないことになりました。)
2009年7月1日 スロースタートの梅雨

梅雨前線の北上が遅れ気味です。このため、遅い梅雨入りとなり、西日本では少雨となっていました。しかし、梅雨前線が本州付近まで北上した6月28日、沖縄では平年より5日遅い梅雨明けの発表となりました。那覇では梅雨期間の雨量が平年を上回ったように決して空梅雨ではなく、むしろ”スロースターターの梅雨”。今後、大雨に注意してください。

2009年5月28日 この夏は”平年並み”の暑さ

この夏(6〜8月)の気温は、東・西日本、南西諸島では平年並みか高い、北日本は平年並みの予想です。太平洋高気圧が平年並みに強くなることが理由の一つです。しかし、北日本では敢えて”平年並み”の予想にした理由は、オホーツク海高気圧が現れて涼しくなる時期もあるとのことです。この夏はオホーツク海高気圧の動向にも注目したいところです。

2009年5月5日 春ちゃん

「春ちゃん」というニュースウオッチ9気象情報に登場する女の子キャラクターが人気のようです。以前、首都圏の番組に登場していたウグイスの春ちゃんに続いて2代目です。初代は、春を告げる鳥ということで、ウグイスに春のマークをつけて冬将軍と対決していました。2代目は、NHK青山キャスターが”女の子の春ちゃんにしよう!”の一言がきっかけになりました。

2009年4月13日 台風5日予報
この春、台風の進路予想が変わります。これまでは3日先までの予報でしたが、「5日先」まで予報期間が延長になります。たとえば、日本列島から遠く離れた台風でも、5日後には接近するかどうかわかるようになります。早めに防災対策が取れて、災害の軽減につながるものと期待できます。気象の技術は日進月歩、今後益々発展することでしょう。
2009年3月16日 暖冬のち花冷え

この冬は、北日本では戦後3番目、東日本では戦後2番目の暖冬でした。西日本も一時的に寒くなりましたが、2月以降は暖かな日が続きました。このため、福岡では観測史上最も早い3月13日にソメイヨシノが開花しました。しかし、ラニーニャ現象の影響で気温が一時的に低くなることが予想されています。お花見は”花冷え”に気をつけてください。(桜の開花は早かった!しかし、花冷えのため東日本や西日本では満開まで半月ほどかかった地点もあり、開花から満開までの期間は1953年の統計開始以来、最も長かった地点があった。)

2009年1月12日  ラニーニャ現象発生

年末から寒波が到来しています。12月の中旬まで暖冬傾向だったのは、日本の東海上で高気圧が強かったからです。しかし、このところ日本の東海上で低気圧が発達して、”西高東低”の冬型の気圧配置が強まっています。ラニーニャ現象の動向に注目されますが、2月の上旬にかけては一年の内で最も寒い時期です。風邪には注意してください。
2009年1月1日 人のためにもっと楽しむ
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年の目標は3K(健康、感謝、貢献)。私は後厄の年、健康には気をつけて、支えてくださる方々には感謝の気持ちを忘れず、人のためにもっと楽しみながら行動できるように努力します。世界的に大きな変革が起こっている時だからこそ、”人としての基本”を再確認したいと思います。
2008年11月24日 この冬は暖冬?
西日本では早い冬の訪れとなり、福岡では19日に観測史上4番目に早い初雪が降りました。12月までは西日本ほど寒気の影響を受け、寒い日が多くなりそうです。その理由は、北極の寒気が”放出期”にあたり、冬型の気圧配置となって西日本から寒気が流れ込むためです。1月以降は冬型の気圧配置が長く続かず、寒気の流れ込みも弱まりそうです。 
2008年9月21日 平成20年8月末豪雨(ゲリラ豪雨)

'08年夏は1時間に100ミリを超える突発的な豪雨が頻発しました。このような急発達する積乱雲の雨は予測が困難です。ですからマンパワーに頼る部分が大きく、自分の身を守るためには雷や雲の様子に注意を払い、危険を感じたらすぐに避難することが大切です。気象予報士の役割も重要で、気象情報での注意喚起や講演会での防災教育も必要です。

2008年6月26日 また猛暑がやってくる!

この夏は晴れて暑い日が多くなりそう。7月は梅雨前線の活動が次第に弱まって、7月後半から9月前半は太平洋高気圧に覆われるからです。日本の南東海上では水温が高く、これが太平洋高気圧の勢力を強める理由の一つです。ただし、日本海側では梅雨入り以降,雨の少ない状態が続いているため、今後も水の管理には注意が必要です。

2008年5月20日 付和雷同せず

5月10、11日、熊本県八代へ。母校の小学校の新体育館落成式で講演をしてきました。変わらぬ制服と校歌、懐かしい先生や同級生との再会など、”自分の原点”を再確認してきました。在校時私は、早朝、体育館の鍵をこじ開けて授業が始まっても遊び続け、恩師から涙の拳骨と共に「付和雷同せず」という言葉を教えていただきました。一生忘れません。

2008年4月23日 記録的に雨の多い4月

4月は東・西日本では記録的に雨量が多くなっています。この理由は、7〜8日、17〜18日、共に低気圧が本州の南岸沿いを進んだからです。この低気圧には二つの特徴があり、動きが遅く、上空に寒気を伴っていたことです。このため、発達した雨雲が長時間同じ場所にかかり続けました。東京の月間雨量は観測史上最も多い240ミリとなっています。

2008年4月7日 記録的な3月の暖かさ

3月の気温は、北日本や東日本で記録的に高くなりました。札幌や青森、秋田などの16地点では、3月の平均気温の最高記録を更新しました。冬型の気圧配置になることはほとんどなく、寒気が流れ込まなかったことが大きな理由です。このため、札幌では3月末に雪がなくなり、東京では観測史上3番目に早い3月27日にソメイヨシノが満開となりました。

2008年2月6日 ”北冷西暖”の冬

この冬の気温は”北寒西暖”、つまり北日本では寒く、西日本や沖縄では暖かい冬になっています。北と南の気温差が大きいため、本州の南岸沿いに前線や低気圧ができやすくなっています。このために、西日本は雨や雪の降る量が多く、東京都心も2年ぶりに雪が積もりました。2月は太平洋側でも雪の降りやすい月、今後、大雪に注意が必要です。

2008年1月6日 人のために楽しむ

皆様、新年明けましてあめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年、私は厄年です。早速、厄払いをしました。心身ともに健康でなければ、人のために尽くすことができませんからね。そこで、今年の目標はより一層「人のために、楽しむ」ことを心がけます。何事も楽しんでできれば健康でいられるし、もっと人のためになると考えるからです。

2007年12月25日 暑さは自然災害

2007年は観測史上最も暖かな冬で始まり、8月16日には埼玉県熊谷と岐阜県多治見では国内最高の40度9分となるなど、日本の年平均気温は観測史上4番目に高くなる見通しです(速報値)。35度以上の「猛暑日」が春から新設され、流行語になる程でした。これらは地球温暖化が原因の一つと考えられ、私も暑さは”自然災害”ということを強く感じました。

2007年11月26日 小春寒波

18日から22日にかけて、記録的な大雪になりました。23地点において、11月としては観測史上最多積雪となりました。スキー場が早くオープンしたところがありました。小春の寒波も一段落しましたが、気象庁の発表した3ヶ月予報によりますと、北極の寒気は”放出期”。12月になると再び寒気が流れ込み、日本海側では雪が降りやすくなります。

2007年10月27日 冬は寒くなる!?

「夏に暑いと冬は寒い」といわれます。この冬(12月〜2月)は、気象庁によれば12月から時々冬型の気圧配置となって、”平年並み”の寒さになる見通しです。その理由は、「ラニーニャ現象」と呼ばれるペールー沖の海面水温が低くなっているためで、猛暑をもたらした原因の一つでもあります。暖かさは11月まで、12月からはスキー場にも雪が降るでしょう。

2007年10月7日 40歳の運動会

春日部市民体育祭に参加。地区代表リレーのアンカーを務め、結果は3位でした。ところがゴール後、前のめりになって左腕から転倒してしまいました。運動会で頑張るお父さん達が怪我するのを他人事だと思ってましたが、まさか自分が。。。肋骨を打撲し、病院の先生からしばらくは安静と禁酒ですよ、と言われました。40歳を感じる秋の運動会でした。

2007年9月9日 40回目の誕生日

今月で40歳。先祖や両親、親戚、家族、そしてファンの皆様のお蔭で今の自分があると思っております。感謝申し上げます。”不惑”とは、辞書によれば「見当を失わない、悩まず、あわてない」となっています。論語で40歳を不惑としたのは、この年代特有の様々な重圧を乗り越えよ!と叱咤激励しているのではないかと思います。そのためには健康第一。

2007年8月17日 記録的な猛暑

2007年8月16日、国内最高気温の記録更新。岐阜県多治見、埼玉県熊谷で共に40度9分。山形の40度8分を74年ぶりに上回りました。この理由は、連日の炎暑で最低気温が下がらなかった上に、日中晴れて、山から吹き降ろすフェーン現象が加わったためです。この日は40度以上の地点が5ヵ所ありました。しかし、この猛暑もピークを過ぎて一段落です。

2007年8月7日 長梅雨、一転猛暑!

夏本番!東北や北陸、関東甲信地方では8月1日に梅雨明けの発表があり、遅い真夏の訪れとなりました。夏空と暑さはしばらく続く見通しです。夏の高気圧が日本に勢力を広げた理由として、台風がフィリピンの東海上で発生しやすくなったことがあげられます。台風ができると夏の高気圧が強まるという関係があります。ただ、北日本は前線の活動に注意。

2007年7月21日 夏型続かない

梅雨前線に伴う大雨や7月最強台風4号、新潟県中越沖地震での被災地の皆様、心よりお見舞い申し上げます。この夏の今後の天候は”冷夏気味”、一旦梅雨明けしたところでも曇りや雨が多めとなりそうです。太平洋高気圧の日本への張り出しが弱いためです。日本付近には前線が長く停滞するため、被災地では雨による二次災害に注意してください。

2007年6月27日 富士山測候所の活用

私、NPO法人富士山測候所を活用する会のメンバーです。お蔭様でこの度、富士山測候所を極地高所研究拠点として使用が認められました。富士山測候所はレーダ廃止・無人化以来、議論されてきました。かつて、台風などの見張り役として活躍してきた測候所ですが、こうして再び活用されることは天国の新田次郎さんもお喜びのことでしょう。

2007年5月1日 宵の内がなくなる!?
今春、気象庁では11年ぶりに気象用語の大幅見直しを行いました。この秋から無くなる言葉の一つとして「宵の内」があります。午後6時から9時頃のことをいいますが、「夜のはじめ頃」に変更されます。現代において、宵という言葉を理解する人が少なくなったからというのが大きな理由です。   ”宵の内大雨”といって、誤解を生むようでは困りますからね。
2007年4月10日 山高ければ谷深し

東京都心では4日、4月としては19年ぶりに雪が降りました。”山高ければ谷深し”、天気でも当てはまる言葉ですが、大暖冬の反動で3月から4月は寒気が南下しています。私も独立後5年目の節目の年、人生には波があることを天気から教わっております。この波をうまく乗り切るためには健康が一番大事ということを肝に銘じ、皆様のために頑張ります。

2007年3月1日 観測史上1番の暖冬 

この冬の日本の平均気温は、1949年と並んで観測史上最も高くなりました。その原因の一つは、寒気を北極に溜め込んで日本付近に寒気が南下しなかったこと。二つ目は日本の東海上の低気圧がいつもより東に位置し、冬型の気圧配置が弱かったことがあげられます。これはエルニーニョ現象が遠因とも考えられています。 

2007年2月18日 東京の雪は冬より春先に注意 2/18

東京の初雪は2月10日が最も遅い記録で、この冬はまだ観測されていません。しかし、東京では明治9年の観測開始以来、雪の降らなかったことはありません。しかも、3月の平年の雪日数は2日、4月17日に雪が降ったという記録があります。むしろ、これからが雪のシーズンで、本州の南岸沿いを低気圧が発達しながら通過する時は雪に注意です。

2007年1月31日 ポスト・エルニーニョ現象

エルニーニョ現象は春には終息する予想です。しかし、海面水温が上昇して大量の熱を大気中に放出するため、ことしの世界の平均気温は観測史上最も高い気温になると予想されます(イギリス)。ポスト・エルニーニョ現象では、日本は冷夏になることが多く、2003年の夏は長い梅雨と短い盛夏でした。 エルニーニョ現象が終息しても決して油断できません。

2007年1月20日 不惑

ことしは人生にとって節目の年、40歳になります。「不惑」とよく言われますが、まだまだその領域には程遠いです。しかし近ごろは”人のためになるように”行動し、”人の幸せを喜べるような心”を持つことが大事なんだと強く思うようになりました。地球という生命の宿る奇跡の星で、人としてこの世に生を受け、わたくしなりにお役に立てればと考えます。

2006年12月6日 第4代中央気象台長 岡田武松さん
先日、千葉県我孫子市立布佐中学校へ講演会に行き、校長室で肖像画を見てびっくり!それは第4代中央気象台長、岡田武松さんでした。なんとこの中学校の卒業生だったのです。英語のtyphoonを「台風」とした人。私は運命的なものを感じました。奇しくも地球環境の危機について生徒に語るときに。大先輩が「頼んだぞ」とメッセージを送っていました。

2006年11月8日 史上最大級の竜巻

立冬の7日、北海道佐呂間町では竜巻とみられる突風が吹きました。活発な寒冷前線が通過し、前線をはさんでの気温差は5度以上、9月並みと11月並みの空気が前線でぶつかり、激しい上昇気流が発生しました。北海道のオホーツク海側では’71年の統計開始以来、竜巻の発生はなく、珍しい現象です。被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。
2006年10月19日 母校

10月14〜15日、故郷の熊本・八代に帰ってきました。田園が黄金色に染まり、お米の収穫の時期でした。改めて思うことは、雨の恵みで稲作が盛ん、しかも水のおいしい所です。その日は高校時代の母校で講演し、担任の先生やクラスメイトに会い、久しぶりに暖かな気持ちになりました。出身校が”母”校と呼ばれるゆえんがよくわかりました。ありがとう!

2006年9月26日 人生の梅雨明け10日

先日、39歳になりました。人生の折り返し地点を過ぎました。天気で今の状況をたとえると梅雨が明けたばかり、「梅雨明け十日」の真っ只中です。この、”人生の夏”を有意義に過ごして、実りの秋を迎えたいと思います。今のうちに手入れをしておけば、秋にはきっと実りが多くなることを信じております。今後も人のために仕事をしたいと考えます!皆様に感謝。
2006年9月4日 ハリケーンの帰化
8月末、日付変更線を越えて北西太平洋にやってきたハリーケーンが、台風12号に変わりました。同じ熱帯低気圧でも北東太平洋ではハリケーンといいます。このようなケースは台風の内、わずか1パーセントしかありません。台風12号は一時猛烈な勢力となり、被害が心配された南鳥島では全員が島外避難をしました。‘68年の返還以来、初めてのことです。
2006年4月3日 新番組ニュースウオッチ9
4月です。新しい生活が始まりまりましたね。私も ニュースウオッチ9 の21時45分ごろからの気象情報を担当することになりました。立体的なマークを画面に貼り付け、動かしながら皆さんにわかりやすいようにお伝えいたします。番組の中で平井の天気WATCHというお絵かきをしながら天気の解説をするコーナーもあります。よろしくお願いいたします。
2006年2月10日 平成18年豪雪
大雪で被害を受けた方、お見舞い申し上げます。今冬の寒さの原因は、一つは北極振動と呼ばれる寒気の放出と蓄積を繰り返す現象の「放出期」だったこと、二つ目は偏西風が日本付近では「大きく南に蛇行」して放出された寒気が日本列島に流れ込んだためです。 東京の冬日(0℃未満の最低気温)が10回以上になったのは20年ぶりのことです。
2006年1月24日 仕事とは
寒中お見舞い申し上げます。本年もよろしくご指導の程お願いいたします。会社から独立後、早いもので3年になります。お陰さまで、私の理念に基づく仕事が増えてきました。仕事とは、人のために人に感謝していただけることをする、その対価にお金をいただいていることだということがわかりました。これからも、皆さんに喜んでいただけるように頑張ります。
2005年12月19日 東京の12月の冬日と寒さとの関係

19日、東京都心(気象庁)の最低気温は-0.8℃。12月としては10年ぶりの冬日(最低気温0℃未満)でした。過去30年で東京都心において12月に冬日となったのは6度あり、いづれの冬も”寒冬”となりました。この冬も偏西風の蛇行が大きく、北極の寒気が日本列島に南下しやすくなっています。このため、12月としては記録的な積雪となっている所があります。

2005年11月22日 高橋選手復活劇と天気

高橋尚子選手おめでとう!2年前の東京国際女子マラソンは気温24℃、レース史上最高気温での失速。私も国立競技場で信じられない光景を見ました。しかし、今回は35kmからのスパートという、マラソンのセオリー通りの快走でした。お見事です。スタート時の気温が10℃の好気象条件とファンの声援がQちゃん復活の舞台を後押ししていました。

2005年9月9日 ’05年台風14号

台風14号は大型で動きが遅かったため、西日本では記録的豪雨となりました。宮崎南郷村神門では6日までの3日間雨量が1300ミリ超、東京の一年分の雨量に匹敵するほどでした。今回のように台風が九州西沿岸を北上すると、南東斜面では暖湿気流がぶつかり豪雨となります。台風を押し流す偏西風が弱かったという悪条件も重なりました。

2005年8月8日 雷雨の多い夏に
7日立秋は暦の上では秋ですが、実際には暑さの頂点です。東京も8月4日、5日と連続して35度以上となりました。夏後半の暑さの見通しですが、暑さはやや衰えるものの30℃以上の日が多いとの予想です。その理由は、涼気を南下させる偏西風の蛇行が小さく、弱いながらも太平洋高気圧の圏内となるためです。ただ不安定な天気は続き、雷雨に注意です。
2005年7月19日 ’05年 夏前半の天気の特徴

7月18日までに関東以西の梅雨明けの発表がありました。ことしの盛夏はどうなるかといいますと、暑さは”平年並み”、去年のような連続した暑さにはならないでしょう。それはなぜか、太平洋高気圧の北への張り出しが、やや弱い傾向にあります。このため、南からの湿った空気や北からの寒気の影響を受ける時期もあります。

2005年7月13日 梅雨末期の豪雨に警戒!
ことしの梅雨前線の活動は大変活発です。沖縄の那覇では6月の月間雨量が800ミリを超え、6月として観測史上最多となりました。沖縄や奄美地方で梅雨明け後、今月になって東北地方から九州では梅雨本番となり、これまで少雨の地域も一転、豪雨となっています。今月中旬にかけて、梅雨末期の集中豪雨による土砂災害や河川の増水に要警戒です。
2005年6月12日 ’05年 梅雨の特徴

6月10日、11日に九州から関東甲信地方が梅雨入りしました。ことしの梅雨の特徴は、空梅雨だった去年とは対照的に雨がふりやすいことです。その理由は、太平洋高気圧の西への張り出しが強いため、暖湿気流を華南から西日本へ供給し、梅雨前線の活動が活発になりやすいからです。北、東日本はオホーツク海高気圧の影響で梅雨寒に注意です。

2005年3月21日 世界気象デー

3月23日は世界気象デー、テーマは「気象・気候・水と持続可能な開発」です。地球上の水の僅か0.001%が大気中にあり、これが雨となって不均等に降り注くことで様々な気候をつくりだしています。今後、地球温暖化により集中豪雨や干ばつが頻発して現在のバランスが崩れることで、水不足や食糧不足が国際問題化することが懸念されています。

2005年3月2日 第一回 気象放送フェスティバル

2005年2月26日、本邦初、第一回気象放送フェスティバルが開催されました。国内、海外を含め30番組の応募がありました。この趣旨は、気象キャスターの切磋琢磨です。今後、「国際」という冠が付くように海外からの参加を増やして、日本の気象キャスター業界を国際レベルまで引き上げたいと考えます。これは、気象キャスター業界の明治維新です!

2005年2月25日 春一番の後
2月23日は関東、北陸、近畿地方で春一番が吹きました。立春から春分の日にかけて、初めて吹く強い(8m以上)南風のことです。日本海で低気圧が発達し、前日より気温が上昇することも条件です。しかし、春一番の後は必ず寒くなります。東京は過去20回の春一番のうち、翌日の気温低下率が80%です。ことしも次の日には雪が降りました。
2005年1月26日 奄美大島

22日〜23日、初の奄美大島旅行。感動その一は家の屋根。台風の被害を防ぐため、突起物のない低い屋根でした。現地の人曰く、台風が通り過ぎるまで絶対に外出しないとのことです。その二はマングローブ。台風で葉っぱが刈り取られ、千年かけて平らな森が形成されていました。暴風の吹き抜け道も森自ら作り、生き残るための術をもっていました。

2005年1月4日 元気!

新年あけましておめでとうございます。一年の計は元旦にあり。ことしは、「元気な仕事!」、「元気な生活!」、「元気な家庭!」を目標にしました。何事も元気に前向きに進みたいです。いかなる困難があろうとも、自分自身が元気でさえいれば乗り越えられますから。ここに訪れてくださった皆さんも元気であれば、益々元気の輪が広がります。

2004年12月20日 災い転じて福となす

皆様、一年間お世話になりました。2004年を一文字で表すと「災」。新潟県中越地震や集中豪雨、台風の10個上陸などの自然災害が多発しました。被災された方にはお見舞い申し上げます。私達、気象キャスターネットワークは、ことしを教訓にして来年は転じて福となるよう、防災の分野にも積極的に取り組む予定です。今後ともよろしくお願い致します。

2004年10月16日 返り咲き多いと暖秋

「返り咲きの花の多い年は霜も雪も遅い」。この秋はソメイヨシノの返り咲きが相次ぎ、台風上陸数10個(過去最多)も原因の一つです。台風の風によって葉が落ち、春と同じ状態を迎えた木は秋に花を咲かせるわけです。台風が多いのは、暖かい秋の象徴です。このため雪や霜が遅くなり、北海道旭岳の初冠雪は10月15日と観測史上最も遅くなりました。

2004年9月25日 東京真夏日最多記録
東京の今年の30℃以上の真夏日は70日、観測史上最多記録となりました。この暑さは鹿児島の平年の真夏日(71日)に匹敵するものでした。気象庁によれば、100年後の東京の平均気温は1.5℃上昇し、鹿児島並みになるというシミュレーションです。もし、この夏が100年後の東京の当たり前の姿になるとするならば、危機感を持つのは私だけでしょうか。
2004年8月16日 東京真夏日連続記録
15日、東京の連続真夏日の最長記録は40日で途切れました。東京は先月6日から30℃以上の真夏日が続き、観測を始めて以来最も長い連続真夏日となっていました。この夏は太平洋高気圧に覆われて晴れが続き、雨がほとんど降らなかったことが原因でした。しかし、15日は雨の打ち水効果と雲の日傘効果などで東京の最高気温は28.5℃でした。
2004年7月20日 東京観測史上最高気温

7月20日午後0時58分、東京の最高気温は39度5分、観測史上最も高い気温となりました。あの猛暑だった1994年8月3日の39度1分を10年ぶりに更新しました。東京の猛暑は、意外にも”北風”によって起こります。北風が関東の北にある越後山脈を越えて吹き降りてフェーン現象を起こし、この熱風が内陸の熊谷などの熱を吸収しながら東京まで達します。

2004年7月1日 藤田スケール
6月27日、佐賀市では竜巻が発生しました。その推定風速は故藤田博士の考案によるランクでF2スケール(風速50〜69b)でした。Fスケールは藤田博士の頭文字のFで表され、F0〜5までの6段階あります。これは竜巻被害の状況から風速を推定し、世界的な竜巻風速の基準となっています。 竜巻は台風や前線、低気圧に伴って夏場に多く発生します。
2004年6月15日 5番目に早い上陸台風

台風4号が6月11日に高知県に上陸しました。1951年に台風の統計を取り始めて以来、5番目に早い上陸でした。最も早い上陸は1956年4月25日(鹿児島)です。このような台風の上陸の早い年は、統計的に梅雨前線の活動が活発になる傾向があります。去年も5月31日に台風が愛媛県に上陸し、7月には梅雨末期の集中豪雨が起こりました。 

2004年5月18日 蜜蜂の智恵
先日、蜂蜜搾りを体験し、女王蜂の巣の温度は一年中一定の35℃に保たれているということを知りました。多くの働き蜂が、女王蜂の巣を取り囲んで温度調節をしています。冬は体を動かして熱を貯め、夏は羽を動かして熱を外へ逃がし、さらに巣の中の水を気化させて温度を下げています。皆で力を合わせればやれるもんだ、とミツバチから教わりました。
2004年4月23日 記録的高温
記録的な高温です。17日に静岡で4月としては初の30℃となったのもつかの間、21日には熊本の人吉などで、22日には東京や名古屋、福岡などで4月として観測史上最も高い気温となり、甲府では33.1℃でした。この原因は、暖かな空気が流れ込んだ上に、強い日射が降り注ぎ、風が吹き降りるところで気温が上昇するフェーン現象が加わったためです。
2004年3月30日 復帰

2004年3月29日、NHK気象情報に復帰しました。この一年間、私を応援してくださった方々に、まずはお礼を申し上げたいと思います。「ありがとうございます!」、この一年のことは決して忘れずに、謙虚な気持ちでわかりやすい気象情報をお伝えすることを誓います。そして、将来の気象キャスター業界の発展ために微力ながら貢献したいと思います。

2004年3月18日  優れた美人

福岡や宇和島のソメイヨシノが17日、全国のトップを切って開花しました。ソメイヨシノの花言葉は「優れた美人」、自然の温度計とも言われるほどの優れた気温のセンサーと、日本人を虜にする美しさを兼備しています。ことしは2月からの記録的な暖かさで桜前線の北上が早くなっています。開花から散るまで約2週間、お花見の幹事さん、お早めに!

2004年3月14日 逆転勝利
14日の名古屋国際女子マラソン、土佐選手は見事な復活を遂げて優勝しました。スタート時の気温は16℃、マラソンの適温(5℃〜15℃)よりやや高かったにもかかわらず、タイムは五輪選考会の中で最速の2時間23分57秒でした。土佐選手の努力と世界大会での経験、そして故障を乗り越えてきた精神的な強さが逆転勝利に結びついたと思います。
2004年3月1日 暖冬
この冬は北日本中心の暖冬でした。流氷接岸はかなり遅く、横浜などでは冬の気温が観測史上最高でした。本来、雪の少ないオホーツク海側の紋別などでは観測史上最多の降雪でしたが、これも暖冬の証なのです。北海道まで暖気が北上したため、低気圧が北海道付近で発達したことが原因です。暖かいとはいえ、冬の北海道は降れば雪になります。

2004年2月21日 球春前線

”球春”といわれる2月、プロ野球のキャンプが南国で繰り広げられています。主なキャンプ地の2月の最高気温(平年)は、那覇19度2分、宮崎13度5分、高知12.度4分です。東京の3月から4月並の気温にあたります。暖かなところで体を鍛えた各チームは、まもなくオープン戦と共に日本列島を北上します。”球春前線”と共に春の到来です。

2004年1月27日 マラソンにとって過酷な気象条件
25日の大阪国際女子マラソンは大会史上最低気温3.7℃で行われました。マラソンの適温は5〜15℃なので、大会史上最高気温の東京国際女子マラソンと共に今シーズンの女子マラソンは極端な気温での開催となっています。この寒さを克服した坂本選手の2時間25分台の走りも立派で、後半のスピードは世界に通用する内容だったと思います。
2004年1月12日 暖冬一転、寒波

この冬は暖冬傾向でしたが、この後は寒い日が多くなりそうです。その理由は北極寒気の”放出期”に入ったからです。北極の寒気は”蓄積”と”放出”を繰り返します。蓄積期には北極に寒気をためるので日本には寒気が南下しませんが、放出期はその反対となります。今後、九州から関東にかけての平野でも雪の日があると予想されます。

2004年1月1日 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。本年も空見てドットコムをよろしくお願いいたします。ことしの私の抱負は、気象、環境、防災教育を行い、防災上重要な役割を担う気象キャスターの育成をすることです。このように社会貢献をすることで気象キャスターの地位・質の向上と領域拡大を目指します。
2003年12月29日 2003年キーワード「戦」

2003年もまもなく幕を閉じようとしています。ことしのキーワードの一つとして「戦」があげられます。皆様にとってはどんな戦いがあったでしょうか。年男の私は人生を左右するような戦いに挑み、現在も続いています。時代は大きく変化し、これまで以上に”本物”が求められています。私は本物を限りなく追求することで、勝利に結び付けたいと思います。

2003年12月24日 サンタクロースの故郷
サンタクロースの故郷は、一部が北極圏に入るフィンランドです。その首都ヘルシンキの寒さは、日本の札幌と同じぐらいです。12月の最低気温(平年)は、ヘルシンキ-5℃、札幌-4.4℃です。さて、クリスマスのころの寒さを「クリスマス寒波」といいますが、ことしもサンタクロースの到来と共に寒気団がやってきそうです。26日ごろは日本海側で雪の予想です。
2003年12月19日 2003年5大気象ニュース
ことしもあと僅かとなりました。私が選んだ2003年の5大気象ニュースです。@10年ぶりの冷夏A熊本県水俣の豪雨災害B38年ぶりの5月上陸台風Cヨーロッパの猛暑D史上3番目に高い世界の年平均気温。気になるのがDで、世界の年平均気温の高い方から10番目以内はすべて'80年代以降に起こっています。地球温暖化も理由の一つです。
2003年12月7日 カマキリの予知能力

カマキリの産卵位置の高さと積雪の深さとの関係を研究している酒井博士によれば、この冬の新潟県の積雪は平年より少なめと予測しています。カマキリは、雪に埋もれず鳥の餌食にならない高さを選んで産卵し、この時、”樹木の振動”を聞き分けているとのことです。どうやら、樹木そのものに自然の変化を鋭く察知する能力があるようです。

2003年11月17日 フルマラソンと気温

11月は一年で最も多くフルマラソンが行われます。フルマラソンの適温は5〜15度、11月は日本列島各地がこの気温にほぼあてはまります。第25回東京国際女子マラソンスタート時の気温は24度、当レース平均気温15度(全25回)より9度高いレース史上最高気温でした。そんな過酷な気象条件での高橋尚子選手の積極的な走りとタイムは立派でした。

2003年11月9日 冬の語源

11月8日は立冬。暦の上では冬です。冬の語源は広辞苑によれば、「冷ゆ(ひゆ)」や寒さが「振るう」の「振ゆ(ふゆ)」、あるいは寒さに「震う(ふるう)」や「殖ゆ(ふゆ)」などと書かれています。ことしの立冬は関東から九州では冷ゆとは程遠い暖かさでした。今後、寒さが振るう、寒さに震える時期は12月ではないかと予想されています。しかし、一番気になるのは忘年会シーズンでお酒の量と体重が殖ゆことでしょうか。

2003年10月16日 ダウンバースト

茨城では13日、風速60mの突風でクレーン同士が衝突する事故が発生しました。気象台が現地で行った調査によれば、この突風は「ダウンバースト:down(落下)burst(破裂)」と推定されました。ダウンバーストは、字のごとく積乱雲内の雨や氷に引き摺り下ろされた冷たく重たい空気が、猛スピードで落下して地面に衝突する現象です。日本では6〜9月に多く発生し、アメリカでは飛行機が墜落したこともあります。

2003年10月14日  亜熱帯低気圧?

日本の南海上育ちの小低気圧の通過に伴い、各地で突風や豪雨の被害が出ました。12日は宮崎で竜巻が発生し、13日は千葉県我孫子市で10月として最も多い1時間雨量61ミリ、茨城では突風によりクレーンが倒れました。天気図では”普通の低気圧”として描かれていましたが、まるでミニ台風のような激しい天気をもたらしました。このような熱帯の空気を伴って北上してきた低気圧は、小さくても侮ってはいけません。

2003年10月3日 紅葉は愛する人と
紅葉についてです。一般的には最低気温が7度以下になると紅葉するといわれています。北海道から北陸までの山々では、すでに紅葉が始まっています。紅葉を美しく見るための条件が三つあります。一つは紅葉情報で見ごろの時期を確認すること、二つめは天気予報で晴れた日を選ぶことです。そして、三つめは”愛する人”、つまり恋人、家族、友人などと一緒に行くことです。愛する人との紅葉狩りは天気にも勝ります。

2003年9月22日 36回目の誕生日

36歳、私の人生の大きな節目です。これまで支持して下さった多くの方々に感謝しております。特に、ことし4月の独立以降は、一人ではないことを強く感じますし、新しい出会いの連続に感動しております。引き続き、”気象予報士の活動領域拡大と地位向上”をモットーに行動します。今後とも、ご指導の程よろしくお願いいたします。さらに、このサイトを訪問される多くの皆様にご多幸ありますよう、心からお祈り申し上げます。
2003年9月19日 台風とハリケーンの違い
台風とハリケーンは、共に熱帯の海でできる熱帯低気圧ですが、発生場所が違います。台風は北西太平洋、ハリケーンは北東太平洋と北大西洋です。最大風速も違い、台風は17m/s以上、ハリケーンは33m/s以上です。つまり、ハリケーンは”強い台風”ランク以上になります。米国ではハリケーン「イザベル」が上陸し、上陸前から避難勧告を出すなど徹底した防災対策を取りました。日本でも台風15号の動きに警戒です。
2003年9月16日 秋の花粉症

秋の花粉症についてです。私は春、夏、秋と花粉症に悩まされ、最近は秋の方がひどい症状になります。秋の花粉症は、ヨモギ、ブタクサ、カナムグラなど川原や空き地ならどこでも生えている草の花粉が原因で起こります。今の時期に、くしゃみや鼻水が止まらなかったら花粉症を疑ってください。雨の日以外の日中は花粉が多く飛びますので、うがいや手洗いをまめにし、マスクや眼鏡をして花粉に触れないようにすることが大切です。干し物も花粉を払ってから取り込むといいですよ。

2003年9月9日 台風の進路と残暑
「台風の進路」と「暑さ」との関係についてです。東海地方から九州を中心に暑さが続いています。この暑さがどうなるのか、台風の進路でおよその見当がつきます。台風が日本列島を取り囲むように大きく時計回りに進むようであれば、暑さは少なくとも一週間程度は続くと見られます。なぜなら、台風は夏の高気圧の外側を北上する性質があるため、このようなコースをたどる時は夏の高気圧が勢力を広げている証拠でもあります。一方、南の海上を通るようであれば、暑さは一段落すると見ていいでしょう。台風14号の今後の動きに注目です。
2003年8月31日 市町村に気象予報士を

9月1日は防災の日。そこで、気象予報士の防災における役割を考えてみます。私は「気象予報士を全国の各市町村に置く」ことを提案します。地域の気象特性を熟知した気象予報士が常時監視し、緊急時には避難勧告などの判断材料を提供することができます。また、コミュニティーラジオなどを使って、地域に密着した詳細な天気予報を解説することができますし、危険地域の把握など防災知識の普及、啓蒙にも活用できます。気象庁が測候所の廃止など観測の機械化を進めている今だからこそ、自治体での気象予報士の必要性が高まっています。

2003年8月18日 日本の冷夏とヨーロッパの猛暑
この夏は日本では低温、ヨーロッパでは高温になっています。日本では10年ぶりの冷夏となっていまして、仙台では30度以上の真夏日が7月以降2日だけです。フランスでは56年ぶりの猛暑となり、パリでは8月12日に40度となりました。これらの原因の一つは、偏西風と呼ばれる上空の西風が、「南北に大きく蛇行」しているからです。こうなると、北風と南風が同じ地域で長く続き、異常低温と異常高温になってしまいます。つまり、日本付近では北風が、ヨーロッパ付近では南風が吹き続け、冷夏と猛暑という対照的な現象になっているわけです。
2003年8月15日 米軍による台風観測
8月15日は終戦の日です。1987年のこの日、米軍飛行機による台風観測が廃止となりました。経費がかさむことや気象衛星による観測が可能となったことが主な理由です。それまでは、観測機器を積んだ飛行機が、台風の中心まで飛んでいって観測をしていました。気象衛星が無かった時代は、南海上で発生した台風の様子を知るために重要な役割を果たしていました。台風の中心を飛行機から見下ろすと、”すり鉢”のような形をしているそうです。
2003年8月10日 エアコン普及率

残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎたら、同じ暑さでも「残暑」となります。この夏は梅雨明けが遅れたこともあり、残暑と言うのに違和感を持ちます。ところで、内閣府の消費動向調査によると、エアコンの普及率はことし3月で88.8%になっています。30年前は12.9%、20年前49.6%、10年前は72.3%でした。学校の教室にも導入したらどうか、という意見もあるようです。しかし、そうしたら楽しい夏休みが短くなるのでは、と思ったりもしますが・・・。さて、この暑さはどうやら長続きしないようです。夏空も”お盆休み”になりそうな感じとなってきました。

2003年8月8日 夏台風と秋台風

8月8日は立秋、秋の季語といえば台風です。今回は「夏台風」と「秋台風」についてのお話です。夏台風は速度が遅いため、長時間にわたって暴風、大雨になります。秋台風はスーピード早いため、急に風と雨が強まるのが特徴です。高知県の室戸市付近に上陸した台風10号は、「夏台風」です。上陸後も速度が遅いので、進路に当たる地域は長い時間、暴風雨が続く恐れがあります。台風が通り過ぎる地域でも、大雨のためにしばらく川の増水が続きそうです。

2003年8月2日 遅い梅雨明け
8月2日は、東北地方の南部(福島、宮城、山形県)と関東甲信地方が真夏の到来となりました。あとは東北地方の北部(青森、秋田、岩手県)の梅雨明けを待つばかりとなりました。しかし、ことしは厳しい状況とお伝えしておきましょう。梅雨明けとは、そもそも春と夏の間の日照が少なく、雨が多くなる時期のことです。ですから、立秋を過ぎたら梅雨とはいえなくなるのです。’98年も東北地方や北陸地方は梅雨明けがなかったのですが、この年もことしと同じようにエルニーニョ現象が終わった年でした。梅雨の明けた地域でも戻り梅雨による豪雨に注意してください。
2003年7月28日 梅雨明け遅れそう
沖縄から東海地方までは梅雨明けしました。しかし、関東甲信地方と東北地方は、まだ梅雨が続いています。なぜでしょうか。それはオホーツク海高気圧と呼ばれる涼しい高気圧が日本列島を覆っているからです。梅雨明けした東海以西が涼しいのもこのためです。しかも、東北地方から関東にかけての太平洋側は、この高気圧からの湿った東風(ヤマセ)の影響で日照不足と低温が続いています。梅雨明けとは、晴れる日が多くなり、防災上安全とみなされた時です。今週末あたり、夏の太平洋高気圧が強まって遅ればせながら梅雨が明けるかもしれません。
2003年7月11日 富士登山競走
毎年、7月の第4金曜日に行われる「富士登山競走」についてのお話です。どんなレースかというと、高低差3000m、気温差21度、距離21キロ、制限時間4時間30分の過酷な競走です。去年の完走率39%が物語っています。一人で麓の富士吉田市役所から山頂まで走り切るのです。麓ではランニング姿でも、7合目からは長袖、手袋といった具合に、夏から冬の気候を短時間で体験します。また、高山病で立ちすくみ、モドス人もいます。ケイレンを起こす人もいます。そんなアクシデントを克服した者だけが頂上に立てます。富士山は決してウソつきません。努力した人だけに富士山は微笑んでくれます。私もことし5回目の完走目指して挑戦します。
2003年7月2日 野球の背番号の秘密

私は二つの野球チームに所属しています。一つは、「バカーズ」です。黒い帽子に白文字で「B」と書かれています。なぜ、バカーズなのか。それは、野球バカの集まりだからです。我がチームには年間50試合こなす選手が複数います。つまり、毎週野球をやっているわけです。NHK内多アナも所属しています。二つ目は「てんきず」です。こちらは天気と関係が深いです。まずは、野球帽。青に白文字で「天」と書かれています。これは天気の頭文字をとったものです。さらに天気と関係が深いのは、背番号です。私の「300」は雨という意味があります。天気予報では天気を暗号化して番号で表しています。たとえば、「100」は晴れでNHK中村次郎キャスターの背番号です。

2003年6月22日 早い台風上陸
台風のお話です。ことしは台風の接近が早いですね。台風4号が5月31日に上陸し、1956年4月25日(鹿児島県)、1965年5月27日(千葉県)に次いで過去3番目に早い上陸でした。なぜ、こんな早い時期に台風が接近しているかというと、理由の一つは台風の進路を妨げる高気圧が日本の東海上と大陸で強いからです。本来、この時期の台風は日本の南海上を東へ進むか、西に向かって大陸へ進みますが、ことしは二つの強い高気圧の隙間を進んで日本に接近しています。このような年は、台風の影響を多く受けやすいので、今後も注意が必要です。
2003年6月12日 完全試合と天気
第二回目は、野球と気象との関係についてです。投手に有利な気象条件の一つは、湿度の高い時です。ボールに指がかかりやすく、生きたボールが投げられるといいます。ボールやバットが湿っているので、打球に勢いがなくなることも理由にあげられます。過去に完全試合(投手が打者を一人も塁に出さないこと)が達成された時は、湿度の高いことが多いのもうなずけますね。各地で梅雨入りの発表がありましたが、この季節は投手の成績にも注目したいところです。
2003年6月6日 ホームページ開設
皆様、平井信行です。今年3月末に、日本気象協会を退職し、NHKの天気キャスターも降板しました。フリーの気象予報士として講演などの活動をしています。10月の番組改編時に出演できることを目標に営業中です。「思い切ったことを」などと、降板してからいっそう声をかけられることが多くなりました。励ましのお言葉ありがとうございます!これは気象予報士の活動領域を広げ、地位向上のために起こした行動です。今後は、このホームページでもお付き合いの程、よろしくお願いします!!