約30年ぶりに930ヘクトパスカル台で上陸
2022年10月22日
◆2022年台風14号、
上陸時の気圧が統計開始以来4番目に低かった!
台風の統計開始は1951年からで、
統計開始以来最も上陸時の中心気圧が低いのは、
1961年第2室戸台風925ヘクトパスカル。
その次が1959年伊勢湾台風929ヘクトパスカル、
3番目が1993年台風13号930ヘクトパスカル。
今回の台風14号は4番目に低い記録。
約30年ぶりに発達した台風が上陸。
実は、統計開始以前には
さらに勢力の強い台風が上陸していた。
伊勢湾台風と並んで昭和の三大台風
室戸台風と枕崎台風。
上陸時の中心気圧は、
前者911.6、後者916.1ヘクトパスカル。
これらのデータから個々の台風の発達は
地球温暖化の影響がすべてとは
必ずしも言えない。
台風の発達は海面水温の上昇だけでなく、
台風周辺の湿った空気の存在など
複雑な気象条件が重なることで起こる。
台風発達の仕組みは未解明の部分がある。
2022年9月28日
気象予報士・防災士 平井信行