水害避難タワーの建設を提案
2023年12月8日
「水害避難タワーの建設を提案」
高知県の津波避難タワーを見学して思いついた。
「水害避難タワー」を川沿いの浸水想定区域に
建設してみてはどうだろうか。
たとえば、熊本県南部を流れる球磨川。
令和2年7月豪雨時には、ほぼ全域で氾濫した。
この流域はV字谷のような地形になっているので、
大雨が降ると短時間で川の水かさが増す。
まさに津波と同じような現象が洪水でも起こる。
”津波洪水”ともいわれ、流れも早い。
水害時、V字谷の斜面を登って避難した人もいた。
令和2年の水害以降、球磨川流域では、
最大の支流、川辺川にダムの建設案が再浮上し、
川沿いの集落のカサ上げの工事が始まろうとしている。
カサ上げ対象の集落は、工事が終わるまで長期間住めない。
これを機に、長く親しんで住んでいた地域を離れる人も多い。
地域の過疎化が一気に進む。
ダムが完成するまでには、次なる水害が起こるおそれもある。
そこで、水害避難タワーを川沿いの浸水想定エリアに
建設してみてはどうだろうか。
タワーの上には公民館などの公共施設を置くなどして
日ごろから水害タワーが活用できるのではないか。
気象防災アドバイザー・気象予報士・防災士
平井信行
令和5年11月13日