「令和6年能登半島地震の被災地を想う」

2024年3月5日

令和6年元日の夕方に発生した能登半島沿岸を震源とするマグニチュード7.6の大地震、気象庁は「令和6年能登半島地震」と命名しました。地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の方々にはお悔やみ申し上げます。また、今も避難生活を余儀なくされ、不自由な生活を送っておられます。心からお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い復旧、復興をお祈り致します。

◆地震の原因は、能登半島沖の活断層か

能登半島沖には活断層があると専門家は指摘しています。地下の水状のものが断層の活動を活発化させたという見方もあるようです。震源地が能登半島の沿岸だったため、地震直後に大津波警報が発表されました。能登半島の沿岸では津波で漁港などが損害を受け、海岸が4メートルも隆起した地域もありました。漁業への影響も甚大となっています。

最大震度は石川県志賀町で震度7でした。能登半島では建物の倒壊が多数で、土砂崩れも発生。さらに、大規模な火災により、多数の家屋が焼失しました。被災地の映像を見るたびに心が痛みます。

◆SNSを使っての気象情報発信

私がSNSを始めたきっかけは、令和2年7月4日に発生した故郷、球磨川豪雨(令和2年7月豪雨)の水害からです。テレビに出演していない時は何も情報発信できない自分に無力さを痛感したからです。

令和6年能登半島地震、発生直後、すぐに日が沈み、被害の全容はわからない状況でした。しかし、震度7という観測値から、平成28年熊本地震と同じ規模の被害が発生していると想像しました。正月休みでテレビの気象情報もほとんどなく、被災地の皆さんにとっての情報が不足しているのを感じました。私も微力ながら役立ちたいと思ってSNSを使って、石川県能登地方の気象情報を伝えました。元日の地震発生直後は夜の冷え込みが厳しく、断水、停電でしたので、ご家族で身体を寄せ合って、励まし合いながらできる限りの寒さ対策をして下さいと伝えました。

◆災害関連死を防ごう

熊本地震の死者は276名、地震による建物の倒壊による直接死が50名、その後、体調が悪化して亡くなるなどの災害関連死が216名。地震によって亡くなった方よりも災害関連死の方が多くなりました。

令和6年能登半島地震でも、地震後に体調を崩して、亡くなった方が少なくありません。避難生活が長期化すればするほど、避難所でのストレスなどが重なって、持病が悪化するなどして体調を崩す人もおられます。ライフラインの復旧が不十分な中、春になっても朝晩は冷え込んで低体温症になる場合があります。口数が少なくなるなど体調すぐれない人に対しては、周囲の人が声をかけて、早めに医療などの支援をお願いすることが重要です。

故郷・熊本の災害の経験から、能登半島の被災地のこともわがことのように思っています。微力ではありますが、今後も能登半島への支援をして参ります。

気象防災アドバイザー・気象予報士・防災士

平井信行

令和6年2月1日