平成18年豪雪以来の大雪
2021年1月1日
関越自動車道では1000台以上の車が立ち往生。
◆この冬、「平成18年豪雪」と気象条件が類似
17日、群馬県みなかみ町藤原では、積雪が2メートルを超えた。
12月中に積雪が2メートル以上になるのは、
2005年12月以来のこと。
2005年12月~2006年2月までの冬は記録的な大雪になり、
「平成18年豪雪」と気象庁は命名。
この時も、この冬と同じようにペルー沖で海面水温が低い
「ラニーニャ現象」が発生していた。
◆典型的な「山雪型」の大雪
今回の大雪の原因は、日本海の海面水温が平年より1~2℃高いこと、
上空には真冬並みの寒気が流れ込んだこと、
これに加え強い季節風が本州の脊梁山脈にぶつかって地形性上昇が発生したこと、
これらの原因で雪雲が山沿いで発達した。
◆今後も強い寒気が南下、記録的な大雪のおそれ
気象庁発表の1か月予報によれば、
北日本を中心に強い寒気が南下しやすい予想。
強い冬型の気圧配置となる日が多く、
「山雪型」の大雪となる予想。
気温が低いと降り積もった雪が解けず、積雪量は増える。
平成18根豪雪では新潟県津南町では4メートルを超える積雪となった。
屋根の雪下ろしや除雪中の事故、屋根からの落雪、
雪の重みで家屋の倒壊など甚大な被害が起こった。
この冬も警戒が必要。